知らない人はいないだろうけど、
コップ半分の水を『もう半分しかない』と思うか『まだ半分もある』と思うか?というやつです。
シンママに限ることではないのだけど、どうしても苦しい、辛い事が多いシンママには特にこの技術を身に着けてほしいし、子育てにも生かしてほしいです。さらに言えば母子家庭の子供にも身に着けてほしい。
無いことを嘆くより有ることを喜べる物の見方は訓練で身につく
無いことを嘆いた別居の時期は不幸せ感丸出しで人生の汚点
シンママは辛い苦しいって思いこんでたから、別居期間中は特にシンママになるかもってことが受け入れられないくて、自分をこんなひどい目に合わせたやつのことを憎むことでいっぱいいっぱいでした。
当時はまだシンガーソングライターとしてHPやSNSもいろいろやっていて全国にファンや音楽仲間がいたのに、発信するものは全て苦しい辛い、許せない。。。ってネガティブな言葉だらけでした。
そりゃ私だって、アーティストとしてかっこつけたり、良い女、良い母を取り繕おうとはメッチャ思ったさ!
でも、それができないほど精神的にボロボロで本当に辛い日々だった(;;
何で自分がこんな目に?!と憎しみに取りつかれてた
私の場合、表面的なことだけだと私には非がなかったから特にそうだったのかも知れません。
多重債務や浮気らしきことが判明しても貧乏に文句も言わず毎日節約して、お弁当作って、子育てして。。。
まぁ向こうにしたらだからこそ息が詰まって、、理屈じゃ絶対負けるからケンカもせず、思ったことすら言わずに突然消えたんだろうけど・・・
私からしたら、文句も言わず頑張ってた私が何でこんな目に合わなきゃいけないのよ!!って怒り狂ってましたね。
こわっ!とは思うけど、、、一方で凄く好きだったことの裏返しだったんだろうなぁとも思います。今となっては他人の話みたいなものだけど(笑)
自分の描いた未来像と違う現実を受け入れられずにいた
それと同時に今思うのは
計画的な私は自分が思い描いてた未来と大きくずれる出来事が起きて対応できずに戸惑ってたような感じもします。
結婚とか子育てって相手があることだから、自分の計画通りにはなかなかいかない。
でも、自分の船の舵は自分で握ってたいし、常に行先や目標を自分で決定してそこに向かっていきたいから、離婚になるかも知れないなんて、、、舵どうやってきるの?!行先違いすぎでしょ!って戸惑いの怒りでもあった。
幸せは結局価値観の問題
沢山の失った物は「不幸そのもの」よりも「不幸だと思う自分の心」の仕業
別居時の醜い自分をさらけ出したことがきっかけで、私は全てのSNSをやめて、あの頃の音楽仲間との交流も全て断ち切りました。
後悔と恥ずかしさで存在を消すしかなかった。。。
だから、向こうから探しだしてくれたごく数人の人だけで、あとは全ての人間関係を失いました。というか自分から断ち切ってしまいました。
しばらくそうやって、輝いていた自分と今の自分をまるで別人のように扱って、不幸な自分にどっぷりはまって孤独に生きてました。
でも、これって別居という事柄そのものじゃなくて『別居して不幸な自分』『子供一人抱えてシンママになるかもしれない不幸な自分』っていう自分自身でのレッテル貼りで、自分の心によって失ってしまった物なのかも。。。
誰かと比べて自分に無いものを嘆く。。。不幸になる必須条件ですね(爆)
悩みはそれぞれにあって、手放しで幸せなんて人そうそういない
ある時、保育園のママ友と話をしたくて飲み会を企画したんです。
今思えば、びっくりなんだけど、自分の仲間とは交流を絶って閉じこもっていたのに、孤独な母子だけの生活に『このままではまずい!』と人間としての本能で交流を求めたのでしょうか?
わざわざ自分でPCで「保育園のママさん達で交流して情報交換しましょう!」みたいなお手紙を作って先生たちに手伝ってもらって配って、、気づけば私発信でやってました。
その飲み会で分かったのは『あ~みんな幸せそうに見えても、ふたを開けたらそれぞれにいろんな悩みを抱えていて、それぞれに大変なんだなぁ・・・』ってことでした。
正直、それまでは保育園の参観日とかには父親も参加する人多かったし、共働きだからリッチに見える人いっぱいいたし。。。羨ましい人ばかりでした。
でも、腹をわって話をしてみれば、『手放しで羨ましい!』という人は一人もいなかったんです。
ママ友、ごめんよ!そういう意味じゃないの、分かるよね?!って必死か!(^^;
当たり前のことにその時やっと気づくことができたんです。そう気づいたら
「幸せにちゃんと気づける」技法を教えます!
そうしたら、昔さんざん訓練したはずのある技法を思い出しました。
あ!あれを使って幸せをちゃんと感じられる自分を取り戻そう!って思いました。
心理学を使ったビジネスセミナーで学んだ技術
これは社会人1年目で参加したビジネスセミナーで教えてもらった技法なんだけど、そもそもは営業で自社の商品を売るために使う技法です。
ただ、バイトの教育係をしていた私はほぼ同じ技術を心理学のセミナーでも教わったことがあって、これは人を育てるときにも使える技法で、さらに自分自身や子育てにも応用できるんです。
今回はその技術を自分自身の物の見方や考え方へと使って半分の水を「まだ半分もある」と思えるようにしていきましょう。
物事の良い面を見つける
まずは自分の置かれた状況の良い面を見つけます。
人間ってどうしても不平不満の方が沢山出てくるので最初は難しいかも知れませんが、ちっちゃいこと、無理くり~って感じでもいいからなるべく沢山探してみて下さい。
例えば
・旦那がいないから自分と子供だけのペースで生活できる
・爆音のいびきを聞かずに夜を過ごせる
・食費がメッチャ少なくて済む
・シャンプーとか洗顔フォームとか自分のだけですむ
・インテリアを自分だけで好きなようにできる
・洗濯物めっちゃ少なくてすむ
・疲れた時や休みの時はぼさぼさの頭で着の身着のままでも大丈夫
・何はなくともあのバカと生きていかなくてすむ!←これめっちゃでかい!!
などなど。。。
見つけた良い面にぐ~っとフォーカスしていく
↑でもしかしたら離婚したてとかだと全然なくて、やっとっ見つけた良いところも自分にとってどうでもいいようなち~さいことかも知れないけど、今度はその小さい事柄にぐ~っと焦点をあててみて下さい。
ズームアップしていく感覚でその大きかろうが小さかろうが良いことにズームする。そうするとその良いことはとても大事な素晴らしいことに思えてきませんか?
こない人は、ここでそう思うことが自分が幸せになるために必要なことだって再度認識しなおしてみて下さい。
自分の中で大きく膨らんだ良い面を自己暗示のように信じ込む
不幸な考え方や物の見方がいたについちゃってると、ここらへんですぐに「でもさ~」とか「それっぽちのことでさ~」とかついつい否定の言葉がかぶさってきそうになるのだけど、ここをぐっと我慢してこの良いことが凄い大事なこと!って思いこんでください。
思い込んでとか自己暗示とかいうと、それがまるで嘘のことで、何とか取り繕ってるように聞こえちゃうかも知れないけどそうではないんです。
↑同じ長さなのに違って見えるという有名な錯視の矢印です。これと同じで本来は同じなのに意識が向いている方が大きく見えてしまうんです。
不幸な考え方の思考回路に慣れちゃってるからそうなるんです。本来気づかなきゃいけない幸せに気づけなくなってる思考回路を断ち切るために、小さく見えてしまってる方にぐっと意識を持っていく訓練です。
ちなみに営業だと自社の製品を良いと心から信じてる人の方が絶対に売れます。『良いけど高い』とかって思ってる時に『良い』方にぐ~っとクローズアップすることで説得力あるセールストークができる。
人材教育だと、部下の良いところをぐ~っとクローズアップしていくことで、その子の素晴らしいところや生かすべきことが分かってきます。
認めてくれる人にしか心って開けないでしょ?
そうやって相手をきちんと認めてあげられてから、初めて人を注意したり直してほしいことを伝えたりすることができるってことです。
子育てにもこれは同じことが言えますよね。
どうしてもできない場合は最悪の事態を想像する
ここまでのことができてる人はここ飛ばして下さい。↓
どうしても良いこと思いつかないとか小っちゃいこととしか思えない人だけに荒療法として。。。
今よりも最悪なことを想像してみて下さい。そっちを考えたら、それよりは今まだましだわってことが見えてくると思います。
↑でもこの考え方はあまり良くないです。恐らく良いことを思い浮かべるときに誰しもこの最悪を想像しているのかも知れないけど、その最悪のことをなるべくなら認識しない方が良いです。
『想像する』とか『言葉にする』ってことには、力があると私は思ってます。アーティストだったから言霊って絶対にあると思うから思い描くのはなるべく希望や理想だけの方が良いと思います。
結局は幸せだと思える自分になることが大事
今の自分の状況での良いことは意外に沢山あったという驚き
これをやってみて、私はまず『良いこと』が意外に沢山あることに驚きました。
紙に書きだす方法をとったけど、途中で思考がポジティブシンキングに変わったので止めたくらい小さいことですがいくらでも出てきました。
もはや『コップ半分の水』どころか「あ!あっちにパンがあったわ!」ってくらい思考回路変わりました(^^)
子どもにもこの見方や考え方は大事
これって自分だけじゃなく、なるべくなら子供にも身につけさせてあげたい思考です。私自身が母子家庭という言葉に偏見や不幸というレッテルを貼っていたのと同じように、子供も大きくなるにつれて『父親がいない』とか『母子家庭でかわいそう』とかって世間一般に感化されだします。
だからなるべくその前に身につけさせてあげてほしいです。
きっと親がそういう思考回路で生きていれば必然的に子供もそうなります。
私は途中で気づいたもののそれまでにかなりネガティブな思考をしていたし、気づいて意識してからもなかなか板につかず忙しかったり、精神的にイライラして追い込まれたときについついネガティブ思考に戻ってしまって『自分の置かれた状況に悪態をつく』とか『父親の悪口を言う』とかって一番やっちゃいけないとわかってたはずのことを幾度となくしてしまったから、ちゃんとは身についてません。
そして、この身についてないことはやっぱり息子自身を時々不幸な気持にしているなぁと思うので母として反省しかないです。
なんだろうね・・時々誰かに「大変ね~」「偉いね~」ってほめてもらわないと『私はこんな大変な状況で頑張ってるのよ!』っていうのを変な形でアピールしちゃうんだよね。。せめてもっと違う形でのアピールをするべきだった。。と今なら思うんだけど。。
なりたい自分を思い描いて届こうとすることも大事
時々は無くなった半分の水のことも考える
今ある半分の水のありがたさにちゃんと気づいて生きていくことはとても大事。基本ラインはこの姿勢が特にシンママには必要だけど、上昇志向という意味では時々無くなった半分のことも考えるというのも良いと思います。
あの半分があったら更に満たされるから、その半分を得るためにこうしてみよう?ああしてみよう!とかって考えて目標を立てて実践していくのは、それはそれで大事なことです。
ただ、あくまで今ある半分のありがたみを忘れないでいないと、途端に『不幸な私』目線になりがちだから気をつけないと。
大事なのは臨機応変さとバランス力
無くなった半分のことを希望や目標としてみることができて、今ある半分を自分が手にしている幸せだとちゃんと理解して感謝して、、、そういう物の考え方で乗り切っていきましょう!誰かと比べても仕方ない。
そして、目標や描く未来はその都度臨機応変に変えていく柔軟さも大事です。
自分がこうなってほしいとかこうなるだろうと思う道と全く違う道を選んだり、未来を描くかもしれないですよね。だって子供は自分とは全くの別人格なんだから。
その時にまた『不幸な私』『こんなはずじゃなかったのに』とかって思考回路に戻らないように、臨機応変に舵を切れる柔軟さと、残った半分の水をちゃんと見れる自分でいたいなぁと思います。
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