うちは小学校6年生くらいから反抗期だなぁ。。。っていう感じになってきました。
私もロックな女なので、比較的反抗期の苛立ちやカッコつけたかったり、怒りの沸点低くなっちゃう感じとか分からないわけではないので、、そこら辺を理解してくれるマミーに感謝という気持ちは息子にもあるようで、、、実は意外と仲良し親子ではあります。
が、そんな私達でも時々ほんっとにむかつく態度取られることもあります。
まぁ、まだまだこれから本格的に始まるのだろうから、まだまだ何かを語れるほどの物は何もないのですが、イライラした時に私自身思い返して、落ち着きを取り戻すようにしている「脳科学的に反抗期を理解する」というお話です。
思春期の脳は大人の脳へと成長している途中段階
体が大人の体へと変わっていくのと同じように思春期のこの時期に脳も大人の脳へと変わっていきます。成長期の特徴はまさしくこの脳の変化のせいなんです。
人間の脳は25~30歳でようやく大人の脳として完成する
計画的な行動や決定をしたり、物事を洞察して判断することなどをし、衝動のコントロールをするのが前頭葉です。
前頭葉は脳の40%を占めるのですが、この部分の発達はゆっくりで20歳でもまだ8割程度しか完成していません。
この発達の成熟は一般的に25歳から30歳までかかるそうです。
ビックリですよね~。。と思う反面、、確かに社会人1~2年目でも全然大人になってない人いくらでもいますよね。。
つまり25~30歳まではいわゆる大人のふるまいができなくても仕方ないとも言えます。
私はこれを知ってから、息子のむかつく態度に直面するたびに喉元まであがってくる「てめぇ~この野郎~誰に向かって口きいとんじゃ~ぼけ~!」という言葉を飲み込んで『そっか~まだお子様だから脳みそが成長中なのね~』って心の中でひやかすようにいい放ち、落ち着きを取り戻すということをやってます。
いや。。まだまだ怒ることはありますが、でも成長中で脳が成熟途中の状態なら怒りようがないですもの。。
思春期の脳は感情をつかさどる偏桃体が刺激されている
思春期は第二次成長期とも言われるように、性ホルモンが活発に活動するようになり、この影響により感情を司る偏桃体を刺激します。
これによっていわゆる『怒りの沸点が低い』とか『ちょっとしたことでも許せない』とか、はたまた逆に『箸がころがってもおかしい』とかってことがおこるんです。
さっきまで楽しく話をしていたのに急にぶすっとなって部屋に帰っちゃうとかもありますよね?
大人よりもはるかに感情が豊かになるような状態になっているんです。
男の子は特にこの豊かな感情が怒りの方で現れると「すぐキレる」という状態になるんですね。
なので『こんなにすぐキレてうちの子大丈夫かしら?』と心配になりますが、恐らくこれは一時的なことなんだと思います。
感情が簡単に爆発するのはホルモンの影響なので、この時期はあまり大事にとらえずママは大きく構えていましょう。一緒になって感情に振り回されて怒ったりしてもホルモンの影響だからどうにもできないです。
但し➡
この怒りやすいという状態はトラブルを引き起こしやすいのも確かですから、生まれる感情は仕方ないとしても、その怒りの発散の仕方や表現の仕方(時と場所を選ぶとか)は大人の知恵でその都度教えてあげると良いと思います。
親も戸惑いますが、この感情的に起伏の激しい状態に子供自身も戸惑ったり不安になっているはずです。
成長段階で柔軟な状態ではありますが、紙一重でとてもメンタル的にダメージを受けやすい時期でもあります。
成長段階で誰にでも起こることだということを伝えてあげたり、親があまりがっつりと対峙せずに大きく構えて受け止めてあげるのも不安を少しでも解消するのに役立つと思います。
教育方法としてどうなのかは保障できませんが私は「そういうの本人の前で出したらバカを見るのは自分だから、対面してる時は笑顔でやりすごしなね~。家帰ってきてから吐き出しな」とかって言っちゃいます。
どうだろう?こんな親はダメか??でも、生まれる感情を否定したところでこれどうにもならないしね。。
人間はマイナスの感情を強く感じる
ちなみに感情の起伏が激しくなるのだけど、人間の本能として辛い、悲しい、苦し、嫌だなどマイナスな感情を強く感じるようにできています。
危機回避能力とでも言えばいいのかな?
プラスの感情は生命をおびやかさないけれど、マイナスの感情は何か対応をしないと生命の危機に瀕したりする場合があるからです。
痛みを感じるのは体を守るためというのの感情版という感じですかね?
私は息子の特徴として『危機回避能力が高い』と常々思っています。
例えば好き嫌いが多いのもその一つです。もともと動物は匂いや色、形状が独特なものは毒や腐っている物である可能性が高いので食べないようにできています。
人間は文明により食を楽しむということができるようになっているから激辛とか食感が楽しい物なんかを食べますが、これって動物的にはあり得ないことです。
なので、うちの子が「黒いものは嫌い」「ぶよぶよしてるから嫌」「においが変だから嫌」と食べず嫌いな理由を知るにつけ「動物的な危機回避能力が高いんだなぁ」と思ってきました。
いや、、もう食育に関しては悩みすぎて、もはやこういうポジティブシンキングになるしかなかったというある意味、私自身の自己防衛本能がそう考えさせてるかも知れないけど(笑)
脳が成長している途中段階だからこその強み
物事は表裏一体。悪い面だけということはあり得ません。
この発達段階ゆえの強みもあるのです。
記憶力が良くなる
偏桃体の近くに海馬という記憶を司る部分があります。
性ホルモンの影響で海馬の容量自体が大きくなり、また偏桃体が刺激されることで近くにある海馬も刺激され記憶力が良くなるのです。
受験期がこの時期というのはまさしく理にかなっていて、勉強して沢山の知識を記憶したりできるはずなんです、、、???うちは今のところこの影響全く感じませんが(爆)まぁ、物凄い何かに集中するというのはあります。。
ゲームでなくこれが勉強に向くようにするにはどうしたら良いのか??。。。(;;
ゲームのデータとかどうでもいいことメッチャ記憶してるけど、、、英単語の一つでも覚えてほしい。。
まぁ、でも、脳科学的には記憶力劇的に良くなっている時期のはずなので、何とかこれを学ぶという方向に気持ちをシフトさせることができれば、成績だってぐ~んと伸びるようです。
ごめん、、実証できなくて(笑)
チャレンジ精神が旺盛になる
偏桃体の刺激のせいで近くにある側坐核という快楽中枢も刺激を受けます。
これにより快楽に強く引き付けられるのですが、通常ならここで思考、判断し、感情や行動をコントロールする役割の前頭葉はまだ成熟していません。
なので、楽しそうなことや面白そうなことにある意味向う見ずにチャレンジすることができるのです。
表裏一体ではありますが、新しいことに弱腰にならずにチャンレジしたりすることで新しい世界が開けたりするのも確かです。
思春期ならではの利点を生かすにはやはり環境などが影響するように思います。
間違った方向に向かず将来の自分の糧となるものになるよう、親が環境を整えたり、微調整してやったりという構いすぎない形でのかかわりが大事です。
ホルモンや脳の影響であることを理解すれば、思春期の子供の態度や言動も少し納得がいきませんか?
前頭葉がまだ成熟していないのだから、計画性や、感情のコントロールは苦手なんだなぁと大きい気持ちで見守り、ここだけは絶対にダメ!というところは冷静な時に冷静に話をするというのが良いと思います。
まぁ、、、そろそろこっちも反抗期VS更年期でいつまで大きく構えてられるかは何とも危ういですが(笑)
先日、電話の些細なやり取りで息子が逆切れみたいになって、まだしゃべってるのに電話を切られるという出来事がありました。
「むっかつくなあ~~~!!!」と思いましたが、まぁ、成長段階だから怒るだけ損だわと気持ちを落ち着けて帰宅しましたが、家に息子がいませんでした。。
「え~~~~~~~~~~~~~!!家出するような年になっちゃったのか?!」「めんどくさ~~~(爆)」と思いながら夕飯を作っていたら5分ほどしたら息子が帰宅。
「すいませんでした!」と私にお小遣いでお詫びの品を買ってきて謝ってきました(^^)
我が子を信じてみるというのも大事ですね!
いや、、、お菓子で買収される私もどうかと思うけど(笑)
ちゃんと謝れる子に育ってるならとりあえず良し!かな(^^)
ちなみに「何で急にお詫びの品まで買ってきたの?」と聞いたら「今朝『めまいがする』って言ってたから、血糖値下がった時はチョコかなぁ・・・と思って」って。。。
喜びが駄々洩れの私の顔を見て「めんどくさいから、1個は常備しといて。」と。。
ツンデレかよ!!
何日分ものイライラが癒されました(^^)
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